丼を投げる人が批判されたらブログを管理する人が尻尾だけ切って知らん顔をしている件


ご無沙汰しております。


ええと、各所で既にエントリがあがりまくっているので細かい説明は省きますが、「ゲイカップルに丼投げたよ!と書いた芸能人(で良いのかしら)のブログに批判が集まったら、結構色々管理してるはずのブログサイトがそのブログだけとっとと閉鎖して知らん顔な件(プラスしてブログ閉鎖された人が〈ホモ狩り〉するぜと脅迫している件)」(長過ぎる)について。


この一件については、Wikiまとめがありますので、詳細はそちらを御参照下さい。

【牛丼男瓜田純士まとめ】ヘイトクライム/ヘイトスピーチとその放置は許さない!

瓜田純士の件:牛丼を投げつけたゲイが友達で「ふざけてただけ」だというのは本当か?とか、そういうことが問題なんじゃないよね(あたしが女とセックスする話はシモの話じゃなく人生の話なの)

瓜田純士、アメブロ強制退会か? 公式ブログに「仕返しに出る」「今晩からでもゲイ狩り」等書き込み(みやきち日記)


一応該当するアメーバブログの意見・要望フォームみたいなものから、意見を送りました。というか、既に前に送ったのですけれども、閉鎖から脅迫という流れになって、まだまだ口をつぐんだままのアメーバブログサイバーエージェント社)の対応はどうなのかな、と言うことで、改めて。しつこいですすみません。


で、送ったのはそれで良いとして、長文になったし、「とりあえず当人叩こうぜ!」みたいな盛り上がりが一部にあるのはわたくしはちょっと違うのではと思っているし、枯れ木も山の何とかでブログエントリのようにネット上で公開されている見解が多い方がちょろっとは役にたつかしらという淡い期待もあるしで、ここにも載せておきます。


っていうかこういう文章苦手なのですわたくし。なるべく一行を短く!という事だけに専念していたら何を書いているのか良くわからなくなった気がいたします。


とりあえずそういう事でございますので、あらまあこれは酷いわね(わたくしの書いたものにせよアメーバブログの対応にせよ)とお思いの方は、アメーバブログのフォームから、御意見御要望など御寄せいただければ幸いです。


あ、あと。


これはこれで酷いとわたくしは思ってはいるのですけれど(だからこういう事もするのですけれど)、そして芸能人の公式ブログを管理するブログサイトの問題というのはちょっと特殊事例でもあるのですけれども、今回の発言自体については、もしそれが事実でなくネタであるとすれば(という噂もあるらしいので)、こういうヘイトスピーチって女性とか在日外国人とか障害者とかにおきかえると実はかなりあるよね(まあ、LGBTターゲットのものも結構ありますけれど)、と思わないでもございません。それは、だからガタガタ言っても仕方ないよねという事では勿論ないのですけれども、女性や在日外国人や障害者に対する、政治家とか政治家とかタレントとかタレントとかの気軽なヘイトスピーチ(て矛盾してますけれど、あるような気がいたします)にも、せめてこのくらいの批判を向けるようにしておかないと、という自戒だけで、例によってまとまりなく。


アメーバ芸能人公式ブログにおける瓜田純士氏のヘイトスピーチおよび脅迫の掲載と、それに関する御社の対応について、お尋ねいたします。


瓜田純士氏が、御社の運営されているアメーバ芸能人公式ブログで、ゲイ男性に暴行をふるったことを自慢するように取れるエントリを掲載なさった事はご存知であろうと思います。


瓜田氏の暴力行為は、それが事実であれば勿論看過されるべきものではありませんし、更に、同性愛という特定の属性を理由とした暴行(「昼からゲイはないよ」「生理的に受け付けない」等の記述があります)を誇るような記述は、たとえ暴行が事実でなくあるいはネタであったとしても、その属性を持つ集団に対する侮蔑と攻撃に満ちた、きわめて差別的、脅迫的なものです。


ただ同時に、(私自身を含め)アメーバブログの問い合わせ/利用規約違反報告フォームから意見を送ったり、ブログやツイッター上で批判をしたりしていた人々の多くが問題として指摘していたのは、瓜田氏の記述それ自体だけではなく、アメーバブログ側の管理が入っているはずの芸能人公式ブログでこのようなエントリが放置されていること、また、そのエントリに対する批判コメントが承認されず、暴行に喝采を送るコメントが幾つも承認されて掲載されていたことでした。


アメーバブログの利用ガイドラインには、禁止事項として、「(17) 人種、民族、性別、信条、社会的身分、居住地、身体的特徴、病歴、教育、財産等による差別につながる表現・内容を掲載、または他の会員へ送信する行為」とあります。


このガイドラインに照らし合わせ、更に芸能人公式ブログという性質を考えた時、アメーバブログでは瓜田氏の当該エントリを適切であるとお認めになったのでしょうか。言葉を変えれば、アメーバブログとして、セクシュアリティを理由とした暴行を誇るようなヘイトスピーチは、「差別につながる表現・内容」とはみなさない、という判断をなさったのでしょうか。その点について、アメーバブログとしての、あるいはサイバーエージェントとしての、公式な見解を明確にして頂きたい、というのが批判側の要望でした。


ところが、残念ながら今の段階では、アメーバブログとしてもサイバーエージェントとしても、このエントリの掲載についての公式見解は一切表明なさっていません。その反面で、単にまず当該エントリを削除し(これについては瓜田氏の記述が正しければ、運営担当から削除を要求されたものと取れます)、続けて瓜田氏のブログ自体を閉鎖するという対応をなさっていらっしゃいます。


ブログ閉鎖についてはアメーバブログのご判断ですが、少なくとも私自身は瓜田氏のブログが閉鎖される事を望んでいたわけではありませんし、ましてや、ヘイトスピーチの対象となった人々や批判者に対して削除や閉鎖の根拠も示さぬまま、とかげの尻尾を切るように問題となったブログを閉鎖することを望んでいたわけではありません。


このままでは、ブログ閉鎖の理由が、アメーバブログ、あるいはサイバーエージェント社が、当該エントリをガイドラインにおける「差別につながる表現・内容」に相当するとみなしたことである、とは見えません。むしろ、アメーバブログとしては問題を認識しなかったが、抗議が来たので面倒な表現は排除した、という印象を与えかねません。


実際に、瓜田氏はブログ閉鎖前の最後のエントリで、批判とりまとめの中心となった方に対し、「確実に"お礼参り”行くからよろしく」と、暴行を予告する脅迫をしており、アメーバブログガイドラインに違反した事が閉鎖の理由であるという理解はなさっていないようです。(そもそも、この時点になってこのような脅迫エントリが掲載されたまま一定期間放置されていたこと自体、驚くべきことだと思います。)


アメーバブログとして、あるいはサイバーエージェント社として、この件についての公式見解を表明し、当該エントリが「差別につながる表現・内容」に相当すると認めたのが閉鎖理由であることを明確にして下さることを強く期待いたします。それは、不当な差別に反対するメッセージを発信して企業の社会的責任を果たすことでもあり、御社と御社が提供されているサービスへの信頼度を高めることにもなると存じます。


サイバーエージェント社のサイトのCEOメッセージには、「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンのもと、「コンプライアンスを重視」して行く、とあります。どうかそのメッセージの精神に則り、適切な対応をおとり下さいますよう、お願いいたします。