世界に一つだけのジェンフリ賛歌

成城トランスカレッジ!経由でこんなものを発見。こういうところで議論の一つ一つを捉えて反論しても全く無駄なので、お時間があれば読んで呆れてくださればよいと思うのですが、個人的に一番「楽しかった」部分を抜粋。

八木秀次 さらに、こういうイラストを使っている学校もあります。ここには、「色々な形のペニス、一人ひとりの顔が少しずつ違うようにペニスの形もさまざま。世界で一つだけのペニスだというので、みんな個性的なんだよ」と書かれています。その部分だけ見れば、たしかにそのとおりなのですが、あなたたちは一人一人違う、個性あふれる特別な存在だということを教えるために、ペニスの話を出す必要はまったくないのではないか。ペニスが個性的だということをいくら強調しても、人間の自尊心や誇りが育つわけがありません。どうしてそこまで下半身に固執するのか不思議です。でも、この「世界で一つだけのペニス」というのは、SMAPが歌ってヒットした「世界に一つだけの花」と同じ思想ですね。

西尾幹二 ナンバーワンでなくていい、オンリーワンでいい、という例のやつですね。世界に一つだけの花を咲かせることだけに一生懸命になればいい、という歌ですね。

八木秀次 あの曲を作った槇原敬之氏は同性愛者ですけれども、あの歌にははっきり思想的背景があるんですよ、ジェンダーフリー、同性愛奨励の歌としてです。現にいま、全国の小学校や幼稚園では組合系の先生たちがこの歌を盛んに歌わせています。

いやいやいやいや。
フェミもなかなかに「それはちょっと読み込みすぎでは?」ということを言ったりはしますが(文化批判の一例としてもムリ!みたいな読みがなかったわけではないですしね)、こちらもなかなかにやるなと思います。あの歌が流行した時に、まっき〜!そんな思いっきり分かりやすく!しかもそれをジャニーズの皆さんに歌わせて!と思ったLGBTQ系の人間というのは勿論それなりの数がいたと思いますが、わたくしの周辺でもちょっと年上のヘテロフェミの方とかだと全くそれには気がつかない場合も結構あって、そんなもんかなと思ったことを覚えております。八木・西尾両氏の方がよほどクィアな嗅覚を養っていらっしゃるようで、すばらしい。
っていうか、あれは、ジェンダーフリー・同性愛奨励の歌だったのね。で、それがあれだけヒットしたというのは、それだけ国民が「ジェンダーフリー・同性愛奨励」の社会を(無意識的!にでも)望んでいるということなのかしら。そうなのかしら。わくわくするわ。
まじめなところでは、やはり「ジェンダーフリー・バッシング」と「クィア・バッシング」は手に手をとってやってくるので、フェミとLGリブはもっとちゃんとお互いに考えなくちゃいけないのではと思ったりもするわけなのですが、そういうまじめなところを吹き飛ばしてしまうくらいに、わくわくだわ。