世帯の中心で愛をむにゅむにゅ

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さて、そんなお気楽な手続きだったのだけれども、一つわたくしが不意打ちを喰らったことが。いや、喰らう方が悪いんですけれどもね。
それは、「世帯」。なんだか行く先々で、「居住先は賃貸ですか」「いえ、わたくしと同居で、わたくしの持ち家です」「どのようなご関係ですか」「パートナーです」「奥様ですか」「いや(奥様ってどうよ!とは思うがそれはそれとして)結婚はしていません」「あ、これからご結婚ですね」「いやその予定はありません」「え〜と、それだと一応別世帯ですか」「・・・(世帯って正確には何のことだっけ?)」という馬鹿な会話を繰り返す羽目に。
ジェンダー論だのやっていて「世帯」の定義すら良くわかっていないのはいかにもわたくしらしい間抜けぶりだと自分でも呆然とするものの、役所の人に聞いてもこれがいまひとつはっきりしない。「生計が一つだと同一世帯ですね」とたいてい言われるのだけれども、「生計が一つ」ってどういうことなのだろう。収入は勿論別だし。お給料を全部同一口座に振り込み、そこから必要なお金をすべて引き出すようにでもしていない限りは、生計が一つというのはなかなかないような気がするのだけれども、共稼ぎのところ(同性同士であろうと異性であろうと)は、たいがい世帯は別ということになっているのかしら。食費や光熱費や住居維持費は折半していても、やっぱり別世帯なのかしら。窓口では、「結婚してなくてどちらも働いているのなら、じゃあ別世帯でしょうか」みたいな感じでさくっと別世帯ということに。ということは、結婚していれば同一世帯なのかしら。生計が一つじゃなくても?とりあえず、「それで損とか得とかあるんでしょうか」と(いやしくさもしく)聞いてみたところ、特に何らかの特典も損失もないし必要になればいつでも変更できるということなので、まあいいか、と「別世帯」で登録して帰宅。
でもやっぱり良くわからないのでお家にもどってぐぐってみましたら、出てきたのは、これ。

平成12年国勢調査人口及び世帯数の確定数
世帯とは、次のものをいう。
(1) 住居及び生計を共にする者の集まり又は独立して住居を維持する単身者
   ただし、これらの世帯と住居を共にし、独立して生計を営む単身者で、その世帯
  の家事又は営業のために使用されるものは、その世帯を構成する者とみなす。
(2) (1)の世帯と住居を共にし、独立して生計を営む単身者
(3) ホテル、旅館、簡易宿泊所、下宿屋その他の営利を目的とする宿泊施設又は従業員
  のための宿舎に住居のある単身者
(4) (2)及び(3)に該当しない単身者で住居を共にするものの集まり
(5) (2)から(4)までに該当しない単身者

わたくしとPの場合、[ ]
こういうものの読み方が著しくわかっていないのですけれども、結局どれに相当するのでしょうか。
っていうか、お役所も全然分からないし(そもそも「どっちでもいいんですけれどもね」とか言っているし)、一緒にしても別々にしても損も得もないものなのだとしたら、「世帯」というのは何のためにあるのでしょう。こういうのって、ちゃんとどこかで調べれば分かるのかしら。簡単にぐぐっても出てこなかった(と思う)のですけれども、どなたかご存知でしたら教えていただけると、とても嬉しい。
ちなみに、役所の手続きとは別に、マンションの管理人さんにも同居人増えたよ報告をしたところ、「あ〜そう、結婚?」。「いえ結婚ではないんです」「・・・」「でもまあ似たようなもんです」「あ〜そう、仲良くやんなさいね」「あ、どうも」。
「似たようなもんです」と言ってしまったのはすごく激しく負けなのではないかと、反省しきりです。