復帰。

しばらく更新も閲覧も何もしていませんでした。「時々は更新する」ことを決意したはずだったのにあの決意は何だったのかしら。訪れてくださった皆様、コメント残してくださった皆様、申し訳ございませんでした。
更新停滞の理由もいろいろあるのですけれども、物理的な(仕事が追いつかないです!みたいな)理由以外に、何だかちょっと足場が見えなくなっているような感覚がして、一度ネット上での議論から距離を置く必用があったということもあります。
いや、ネット上での様々な議論に有機的に組み込まれてるような論者ではもともとないわけですが、たとえばはてなとかその周囲とかで、フェミニズムについて、あるいはジェンダー論について行われている議論を毎日読んでいると、そこから考えを切り離せなくなってしまうようです、わたくし。それにあわせて思考しようとしてしまう、というのか。
けれども残念なことに、たとえば運動の方向性がどうとか、あるいは現実のソーシャルデザインがどうとか、そういう議論をしていくキャパがわたくしには圧倒的に欠けているようで、そういう話をずっと読んでいると、ぐったりと疲れてしまうのです。ましてやそういう方向で何かを書こうとするのは、とても無理。そもそも「ジェンダーフリーは性差の否定を否定するべきか」を書いたあたりから無理はしみじみ感じていたのですが、他人の土俵で相撲をとっている感が日に日に強まってきまして、やはりへたれ机上フェミはへたれ机上フェミとして、分をわきまえなくてはならないなあ、と。
へたれつながりにする気は毛頭ありませんけれども、机上クィア系フェミ(だと思うのよね、やっぱり)つながりにはなるかもしれないところで、以前竹村和子さんが、「どんなに尊敬できる研究者でも、ソシオロジー系の人とは発想が根本的に違っているから、協働すればするほどずれを感じることがある」というようなことを仰っていたのが、遠く実感できるようなできないような。
というわけで、とりあえず細々としみじみと、へたれ路線に戻って続けていこうと思います。皆様またどうぞよろしくお願いいたします。